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2017年05月26日

こちで頂を「戊

西郷隆盛、江藤新平、板垣退助など、新政府と袂を分かつ維新の志士たちも出始め、旧士族に影響を与えた。
九州での暴動については直正も知っていたが、また新しく火種が起きたということだった。
全国に暴動が飛び火する前に、警視庁は組織を一つにまとめようとしている。
今のまま、まだ政治に慣れていない地方自治に任せていては、不平士族を鎮圧できそうになかった。
「これまで、よく我慢したな。」
「あい。直さま……行ってらっしゃいませ。御武運をお祈りしております……」
「一衛と二人分戦ってくるからな。そうだ、そなたの髪を少し切ってもいいか?」
「あい。戦のまじないはできませんけど、一衛もともにお連れくださいませ。」
互いに一房ずつ髪を切り、懐紙に包んだ。
*****
「……一衛の……生きてきた意味は何ですか……?男子でありながら、子もなさず……濱田の家も絶えてしまいます……それならば、いっそと思って、なにがいけないのです……早いか遅いかの違いじゃありませんか……」
「それを言うなら、わたしも同罪だ。先祖と父母の菩提もまともに弔えず、一人で漂泊する勇気もなく、一衛の手を引いた意気地なしだ。」
「そんな……。直さまを責めたわけではありません……ただ、何もできずに一生を終わるのが……悲しかったのです……」
「一衛。何も出来なかったのではない。一衛は、いつでも懸命に生きていた。わたしが知っているだけでは駄目か?」
悲しげに微笑んだ一衛は、抱こうとする直正の手を拒んだ。
「これしきの数にひるむな!一騎当千の会津武士の真骨見せてやれ!」
「おおーーっ!」
一発だけ先込め式の小銃を撃つと、一斉に抜刀し敵と刀を交えた。
そこかしこで白刃の切っ先が煌めいていた。
数ははるかに少ないが、警視隊は実力で押している。
直正も、数人の敵を袈裟懸けに切り捨てた。
まだ腕は落ちていない、自負があった。
元会津藩士、窪田の「戊辰の敵、思い知れ!」という声に呼応し、あち辰の敵!」「戊辰の敵」と叫びながら敵に突進しているようだ。
大抵は、断末魔の声と共に敵方の血柱があがった。
直正も、刀が血糊で滑らないよう、ぎりぎりと右手にさらしを巻いた。



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